
第十八回 スローなる夕べ
通り過ぎる風の中にも、すっかりと秋の気配を感じさせる季節になって参りました。
「美しい音楽とともに、手間ひまかけた食べ物をゆっくり楽しんでほしい」。
そんな私たちの想いから生まれたスローなる夕べ。
第十八回は、和楽器である尺八奏者の山崎箜山さんと箏奏者の宮本直美さんをお迎えしました。
少し肌寒いにも関わらず、次から次へとお客様がご来店。
ウェルカムドリンクとクラッカーのディップ添えをご用意し、お出迎えいたしました。
今回は「ススキ」と「栗の木」を飾る演出で、目でも秋を楽しんでいただきました。
次第に日が暮れていく中、満月はまだ顔を出さず静かに演奏が始まりました。
フルートの音色にも似た尺八が、箏と交わる音が静かに流れます。
日本の名曲である「荒城の月」や「赤とんぼ」など、お客様も思わず口ずさんでしまうような曲ばかり。昔話の世界に吸い込まれるような、優しく、懐かしい気持ちになりました。
ふと目を上げると、ようやくお待ちかねの「満月」が顔を出していました。
うっとりするような綺麗な月と音楽に身を包まれ、肌寒いはずがなぜか心が温まるような、不思議な感覚を覚えました。
音楽の後のお食事は、テーブル席でじっくりと味わっていただきました。
根菜スープ、十穀米などの定番に加え、今が旬の野菜を使った「地鶏ミートローフ」や「とろとろ白菜のグラタン」など食欲をそそるようなものばかり。「食欲の秋」にふさわしい響宴となったのではないでしょうか。
次回は、日本ワインとともに楽しむ満月の夕べです。
年々評価の高まる日本ワインは、茅乃舎のお料理との相性も抜群。
満月が見守るなか、最高の一夜を味わってはみませんか。
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