
バイオリン、ビオラ、チェロの重厚で豊かな音色が
ムーンリバーを奏でました。
6月のスローなる夕べの始まりです。
まだほの明るい外に目を移すと、
雨に洗われた緑が一層引き立っています。
あいにくの雨模様でしたが、
里山のコンサートへ足をお運びいただいて
本当に嬉しかったです。
「星に願いを」の甘くささやくようなメロディ。
少しだけ身体を揺らしながら、
音楽に身をゆだねました。
茅乃舎からの「雨の日のおくりもの」は、
リクエストによる演奏です。
お客様に選んでいただいた曲を
お食事の間にチェロ奏者の久井さんに
演奏していただきました。
久井さんが各テーブルで演奏していくうちに、
拍手がわいたり、笑い声があがったりして、
なごやかな雰囲気が広がりました。

音楽もさることながら、
料理スタッフが腕によりをかけて準備したお料理。
気に入っていただけたら幸いです。
竃の大きな鍋に仕込んだ大地の恵スープや十穀米。
蓋を開けると、あったかかい湯気がほんわりと立ち上りました。
トマトピューレを合わせた割り下で作る一風変わった「トマトすき焼き」。
お肉料理ですが、さっぱりと召し上がっていただるお料理です。
いかがでしたでしょうか。

さて、コンサートが終わり、外に出てみると、
里山はすっかりと日が暮れ、暗闇です。
「あらっ。ほらあそこに蛍。」
「あ。いるいる。」
「あんなに高いところまで上がるんですね。」
少し雨が落ちていましたが、
しばらく蛍を眺めていらっしゃいました。
今年は、昨年よりも少ないと感じておりますが、
そろそろ蛍の時期も終わりに近づいているようです。
今日の蛍は、一段と高く高く舞い上がっていました。
来年の蛍たちのために、外のライトを消しており、
足元が暗いためご不便をおかけしております。
お見送りのときに、
「蛍はね。強い光を嫌うので、
今日は小さな光の懐中電灯を用意したんですよ。」
と、お客様がおっしゃいました。
そのお心遣い、本当に感謝いたしました。
美しい自然をずっと伝えたいというお気持ちは
皆様同じですね。